無事に技能実習生の面接が終わり、御社での働いてくれる技能実習生が来日し、入国後の講習も終わったら、技能実習生がやっと現場で働く事になります。

経営者のあなたにしてみれば、待ちに待った時が来るわけです。が、、、

採用までにも結構な費用が掛かってきています。
がんばって働いてくれるかなぁ~。。。
コミュニケーションは取れるかなぁ~。。
他の従業員とうまくやっていけるかなぁ~。。

と不安は尽きないでしょう。でも、反面、技能実習生に対する期待とワクワク感も湧き上がってきている事でしょう。

さて、技能実習生を採用して働き出したら、どんな費用や準備が必要になるでしょうか?それらをご紹介していきたいと思います。

技能実習生 採用後の費用や準備(概算)

技能実習生を採用したら、以下のような費用や準備が掛かってきます。

毎月の給料等

・毎月の給料:月給(最低賃金以上)
・残業手当:法定通りに計算して支給
・休日出勤手当 :法定通りに計算して支給
・有給休暇:6ヶ月勤務後法定通りに付与

社会保険の会社負担(法定福利費)

・社会保険への加入
・労働保険への加入
・雇用保険への加入

月々の生活経費

・住居の家賃の内一部負担
・水道光熱費の一部負担

監理団体に対する監理費

・技能実習生一人当たり 月額27,500円~33,000円(消費税込、実習生人数により変動)
・送り出し機関監理費 月額5,000円(非課税)

その他2年目以降に必要な費用の準備

・技能実習修了後の実習生帰国費用
・在留資格変更申請費用
・技能検定受験費用

技能実習の更新と技能検定合格について

技能実習制度は、その段階ごとに在留資格が
・技能実習1号(1年目)
・技能実習2号(2~3年目)
・技能実習3号(4~5年目)
に分かれます。

技能実習1号は、技能等の修得活動であり、講習と実習からなります。講習は座学で原則として2ヶ月間実施されます。講習期間中は技能実習生と企業とでは雇用関係は成立していません。講習終了後に実習生と企業とで雇用関係が成立します。

なお、技能実習1号では基礎級の受検が義務付けられていますが、入国後7~8ヶ月目ごろに受検の申込をして9か月目に受検をする流れが一般的です。この基礎級を合格しないと、技能実習は2年目以降に進めなくなりますので必ず受検させて合格できるようにサポートをしてあげましょう。(再受検は技能実習1号の期間中に1回に限り認められています)

技能実習2号は、技能等の習熟活動であり、実習からなります。技能実習2号では実習期間終了までに技能検定の随時3級または技能実習評価試験の専門級の受検と合格が推奨されます。随時3級または専門級の合格は、技能実習3号への必須要件ですし、技能実習ビザから特定技能ビザへの変更の場合には随時3級または専門級の合格者は無試験で変更が可能になります。

技能実習3号は、技能等の熟達活動であり、実習からなります。ただし、技能実習3号に変更する為には、技能実習2号が修了して一旦帰国(原則1か月以上)をしたうえで、技能実習3号への在留資格変更許可を受ける必要があります。

技能実習生の入国から帰国までの流れ(JITCOのHPより引用)
JITCOのHPより引用

なお、技能実習生等向け技能検定の概要等について、厚生労働省のサイトに技能実習生向け技能検定についての制度の概要や留意点をまとめているPDFがありましたので、厚生労働省への該当リンクを貼っておきます。

技能実習生の技能検定受検にあたって[PDF形式:1.6MB]

「技能実習生の技能検定に関する注意点」リーフレット[PDF形式:1.5MB]